【カンヌ(フランス)18日(日本時間同日)=横山慧】木村拓哉(44)が、開催中の第70回カンヌ映画祭に、特別招待作品に選ばれた主演映画「無限の住人」(三池崇史監督)とともに登場した。出演した香港映画「2046」がコンペティション部門で出品された04年以来、13年ぶりの同映画祭参加。日本作品、主演作での参加は初めて。「メード・イン・ジャパンの作品で、招待していただいて、カンヌに戻ってこられたというのは本当に感謝しています」としみじみ話した。

 「無限-」は特別招待作品として、現地時間18日午後10時半(日本時間19日午前5時半)から公式上映される。上演時間は作品によって違い、夜上演される作品は比較的期待度が高いとされる。木村は「時間的にもゴールデンタイムというか。食事の後の、皆さんが映画を楽しむ時間帯に上映されるのですごく喜びを感じました」と話した。

 この日は三池監督、杉咲花(19)とともに各国の報道陣が集まった会見に出席した。劇中に刀やおのなどさまざまな武器が登場することから、一番好きな武器を聞かれると、「(杉咲演じるヒロインの)凜を守るという気持ちですね」と答え、外国人記者をうならせた。会見後には各国の記者から次々にサインを求められ、「オーマイゴッド」と笑いながら、爽やかに応じていた。会見前に行われた報道陣用の試写会には450人が訪れ満席となり、注目度の高さをうかがわせた。

 同映画祭は現地時間17日に開幕。最高賞のパルムドールを競うコンペティション部門には、日本からは河瀬直美監督、永瀬正敏主演の「光」(27日公開)が選出されている。