カンヌ映画祭の最高賞パルムドールを競うコンペティション部門に選出された「光」の河瀬直美監督(47)が22日、公式上映を翌日に控え、賞への思いを語った。

 河瀬監督は、97年に初参加した「萌の朱雀」で新人賞にあたるカメラドールを受賞して世界的に注目された。さらに07年のコンペティション部門で「殯(もがり)の森」が、パルムドールに次ぐグランプリを受賞しており、カンヌでは10年ごとに大きな賞を受賞している。「皆さんは受賞を期待すると思うんですが、賞以前に、20年前に出会った人たちとカンヌで再会できて幸せ」と語った。

 前日21日には主演の永瀬正敏(50)をはじめ、共演の水崎綾女(28)藤竜也(75)が現地に集結した。河瀬監督は「心強い。同士として、レッドカーペットを歩けるのは、この上ない喜びです」と話した。