第70回カンヌ映画祭の授賞式が28日夜(日本時間29日未明)に行われ、米俳優ホアキン・フェニックス(42)が、男優賞を受賞した。ホアキンはステージに呼ばれると、タキシードの足元は、黒のコンバース。「期待してなかったし、似合わなかった」と言い、会場をなごませた。

 「You Were Never Really Here」(リン・ラムジー監督)では、元兵士で、行方不明になった上院議員の娘を探し出す男を演じた。体重の増量に加え、子供時代や戦争の記憶に苦しむ内面の複雑さも表現した。

 ホアキンは、「スタンド・バイ・ミー」などに出演した故リバー・フェニックスさんの弟として知られ、これまで3回、米アカデミー賞にノミネートされている。