桂米朝一門の筆頭落語家、桂ざこば(69)が、左中大脳動脈閉塞(へいそく)症、塞栓(そくせん)性脳梗塞で倒れ、緊急入院したことが28日、分かった。所属事務所によると、前日27日に大阪松竹座公演「銀二貫」(6月1日開幕)の稽古に向かう途中、足元がふらつき、言語も不明瞭だったことから、弟子らが「おかしい」と救急通報。大阪市内の病院に搬送された。

 ◆桂ざこば 1947年(昭22)9月21日、大阪市生まれ。中学時代に故米朝さんの芸にほれ、63年に師事し「桂朝丸」を名乗る。実父を早くに亡くし、師匠を父と慕った。88年にざこば襲名。実直な人柄が伝わる独特の高座と庶民目線の意見を言い切ることからテレビでも活躍。人情ばなしが似合い、持ちネタは子は鎹(かすがい)、らくだ、お玉牛など。