石田ひかり(45)が14年ぶりに連続ドラマに主演するフジテレビ系「屋根裏の恋人」(6月3日スタート、土曜午後11時40分)の制作発表が29日、都内で行われた。

 石田は、夫と2人の子供と幸せに暮らす専業主婦を演じる。今井翼(35)が演じる18年前に別れた元恋人が借金に追われて現れ、石田の家の屋根裏に住みつき、2人は禁断の恋に落ちていく。

 石田は私生活では、01年NHKテレビ小説「あまちゃん」などを手掛けた訓覇(くるべ)圭プロデューサーと結婚し、中学2年と1年の2人の娘を持つ。不倫ドラマに主演することについて「娘たちには『2カ月くらい大変になる』と言いましたが、内容については話していません。彼女たちも聞かないし、私から言うことはありません。主人にも内容については、あまり話していません。あの人はドラマをやるっていうことがどういうことなのか、言わなくても分かってくれますから、そのへんは楽ですね」と笑顔を見せた。

 ドラマでは、フラワーアレンジメントの仕事に憧れる設定。女優以外の仕事について「今は貧困問題に興味があります。この日本に、こんなにも食べられない子供がいるんだというニュースを見ると、何か役に立ちたいと思う。でも、あまりにも事が大きすぎて、社会の根底から変えていかないといけない。弱い立場の方のお役に立ちたい」。政治家転身の可能性を聞かれると「選挙は出ません。政治は全然ダメなんです」。

 今井は石田について「数々の作品を拝見してきていますので、まさかこういう役柄での共演になるとは予想もしていなかったので、驚きました」という。また「実際お会いすると、さすが女優さんだな。役を咀嚼(そしゃく)する姿勢だったり、カメラ前でのあり方を勉強させていただきました」。汚れ役ともいえる自分の役柄については「好きっていったらおかしいかもしれないけれど、自分はアイドルをやっていても唯一無二を求めていた。『今井翼像』が幅を持つのでいいと思います」と肯定的に受け止めていた。

 妻を奪われる夫を演じる勝村政信(53)は、95年フジテレビ系連続ドラマ「木曜の怪談」で教師を演じた時に、今井が教え子を演じていた。この日は「冗談じゃねえぞ。手塩にかけて育てた子供が、人の女房に手を出す。ふざけんじゃねえ」と冗談を交えて笑わせた。