大竹しのぶ(59)が昨年大みそかのNHK紅白歌合戦で歌った「愛の讃歌」がCD化されることが29日、分かった。6月21日に発売される。

 「愛の讃歌」はフランスの国民的歌手エディット・ピアフの名曲。大竹は11年にピアフの生涯を描いた主演舞台「ピアフ」の初演以来、同曲を歌い続け、昨年の紅白では、その歌声が反響を呼んだ。これまで舞台でしか歌っておらず、音源という形で歌声は存在しなかったが、紅白以降、音源化を求める声が上がった。これを受けて、あらためてレコーディングを行い、3月にインターネットで音楽配信すると、シニア層を中心に「手元に置きたい。CDにならないか」と問い合わせが多く届いた。

 大竹は反響を受けてのCD化に「配信がほとんどになっていますが、私自身、好きな曲は、手元に置けるCDを買っているので、そんな風に思ってくださることが、とてもうれしいです」と話している。

 CDのカップリング曲はベット・ミドラーの名曲「ローズ」。大竹の親友、渡辺えり(62)が訳詞した。大竹は「母の愛、亡き人への愛、自分への愛、それぞれの愛を思い出し、生きる勇気を持ってという思いを込めて歌っています。えりさんもこの歌を愛して訳しているので、その思いが伝わってきます」。

 来年11月に「ピアフ」の上演も決まっている。