俳優の坂上忍(50)が、安倍晋三首相が都議選の街頭演説に立った際に聴衆からヤジを受け「こんな人たちに負けない」と発言したことを批判した。

 3日放送のフジテレビ系「バイキング」は、自民党の惨敗に終わった都議選を振り返った。安倍首相は1日、秋葉原で今回の都議選初の街頭演説に立ったが、支持者に交じって反安倍派の「帰れ&辞めろコール」が飛びかい、「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と応酬した。

 坂上は首相の言動について「一国の首相ですよ、マイクを通して一部の聴衆の方々に『こんな人たち』と批判された。その奥で石原伸晃さんが手をたたいてあおっていた、あの目を見たときに、『ああ、今の自民党っていうか安倍内閣って、これなんだろうな』って思った。『理解されてますか?』っていう気になった」と批判した。

 坂上の発言に元宮崎県知事の東国原英夫氏は「ものすごく鋭いですね」とし、「あの言葉っていうのは、今までの不祥事の全部を合わせたくらいの、言ってはいけない(言葉)。一国の総理が、反対してるからといって、批判してるからといって、国民に『こんな人たちには負けるわけにはいけない』って、この言葉が大問題にならないことがおかしい」と厳しい目を向けた。