秋元康氏が総合プロデュースを手がける11人組声優アイドルグループ「22/7(ナナブンノニジュウニ)」が22日、都内で初ライブを開催した。9月20日のメジャーデビューと、アニメ化決定もサプライズで発表された。

 ライブ序盤は、メンバーが声を演じるアニメキャラクター8人がスクリーン上に映し出された。実際のメンバーの動きをもとにキャラクターを動かすモーションキャプチャーで、「僕は存在していなかった」の歌とダンスのパフォーマンスを見せた。アニメキャラクターの斎藤ニコルが「私たちの声を演じている、声優の皆さんの登場です」と紹介すると、スクリーンの幕が下りて、制服姿の声優メンバー8人が登場した。

 「地下鉄抵抗主義」のパフォーマンスを披露した後、佐藤麗華の声を担当する帆風千春は、「あらためましてこんにちは。先ほどまではキャラクターとして登場していたんですけど、22/7です」とあいさつした。斎藤ニコルの声を担当する花川芽衣は「ダンスを踊りきって、すっごいすっきりしています。よろしくお願いします」と笑顔を見せた。

 さらに「僕は存在していなかった」を披露し、ファン200人から大歓声を浴びた。宮瀬玲奈が「これからも、いろいろなところでこの曲を皆さんに聞いていただけるように、私たちも頑張りますので…」とあいさつしている時、電話のベルが鳴った。スタッフから電話で「9月20日、メジャデビューしてください」と伝えられると、全員が泣き崩れた。さらに、アニメ化決定も発表され、客席からは「うおおおお!?」「ヤッター」など歓声があがった。

 メジャーデビュー曲は「僕は存在していなかった」に決まった。さらに、現時点で配役が与えられていない涼花萌、高辻麗、武田愛奈の3人も加えた11人で歌う曲も収録されることが決まった。客席でライブを見ていた3人はステージに上がって、メンバーと涙を流しながら抱き合った。

 帆風は「11人で22/7として活動させていただきますので、引き続き、22/7のことをよろしくお願いいたします」と頭を下げ、拍手を浴びた。