歌舞伎俳優市川海老蔵(39)と長男勸玄(かんげん)君(4)が出演してきた東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」が27日、千秋楽を迎えた。

 先月22日に海老蔵の妻小林麻央さん(享年34)が乳がんで亡くなり、悲しみ癒えぬまま始まった公演だったが、25日間を走り抜いた。

 夜の部は1日休演日があったため、勸玄君は24日間すべて「駄右衛門花御所異聞」に出演、史上最年少の宙乗りをこなした。この日も花道から出て「勸玄白狐、御前(おんまえ)に」と大きな声でせりふを言うと、海老蔵と一緒に宙乗りを見せ、満員の約2000人の観客に手を振った。