土屋太鳳(22)が20日、東京・芝浦工業大学の豊洲キャンパスで、映画「トリガール」(英勉監督、9月1日公開)の試写イベントに出演した。

 同大学の人力飛行サークル「Team Birdman Trial」(以下TBT)をモデルにした作品。TBTは100人以上の部員が所属しており、毎年夏に琵琶湖で行われる「鳥人間コンテスト」の人力プロペラ機ディスタンス部門への出場を目指して活動している。土屋は高杉真宙(21)演じる部員にスカウトされ、パイロットとして入部する役どころ。間宮祥太朗(24)演じる先輩とコンビを組んで、部員一丸となり大空に挑む青春映画になっている。

 撮影はかなり過酷だった模様。機体のコックピットは空気抵抗を最小限に抑えるため、かなり小さく作られているという。土屋は「演技というより殺陣のよう」と例え、「気力、体力ともにつらい撮影だったので、オッケー出たときに涙が出てしまった。周りのスタッフさんも一緒に泣いてくれました。祥太朗も涙ぐんでたと思います」。間宮は「太鳳の姿と太鳳に集まってくるスタッフの姿を見て、グッと来るものはありましたね」と明かした。

 イベントでは、TBTの過去最高飛行距離3044メートルに、土屋、間宮、高杉の3人がリレー方式でトレーニングバイクをこいで挑んだ。3分間の制限時間で2800メートルと惜しくも届かなかったが、土屋は「撮影を思い出しました。真宙君とは撮影では一緒にこいでいなかったので、3人でこげたことがうれしい」とさわやかな笑顔を見せた。

 今年行われた鳥人間コンテストの模様は、23日午後7時から日本テレビ系で放送される。昨年は過去最低の24・27メートルを記録してしまったTBT。昨年に続き今年も見学に行ったという土屋は、「鳥肌が立ちました。涙が出るとかでなく、涙腺が崩壊して、号泣して。祥太朗とか真宙君にも見てほしかった」と感動を口にした。