「2017神宮外苑花火大会」(日刊スポーツ新聞社など主催)が20日、東京・神宮球場などで開催された。神宮球場で大黒摩季(47)が、ライブを行った。来場者は4会場で計7万人。約1万2000発が夜空を彩り、周辺を含め約37万人が夏の風物詩を楽しんだ。

 「神宮カモン! 晴れたよ、もっと熱くいきましょう!!」。大黒のシャウトが、神宮の空に鳴り響いた。真夏にぴったりの「熱くなれ」でステージをスタートさせると、「あなただけ見つめてる」「夏が来る」など往年のヒット曲を並べると、アリーナ席もスタンド席も一気に総立ちになった。花火大会の出演は初めてとなったが「一緒に夏の思い出作りましょう!」と盛り上げた。

 昨年8月に、子宮疾患などの治療で歌手活動を休止してから5年10カ月ぶりにステージ復帰してからちょうど1年。充実の夏を送っている。今年6月からはデビュー25周年の記念イヤーに突入。現在開催中の全国47都道府県ツアーの合間を縫って、7月後半から8月にかけて全国のイベントや音楽フェスに出演が相次いでいるが「人生最大の稼働量です(笑い)。でも、もう歌えないと思って1度休んだ身としては、本当に充実しています。1個ずつ階段を上がってきて、今日の花火はそのご褒美みたいです」と笑顔を見せた。

 復帰後初のシングルで、日本テレビ系アニメ「名探偵コナン」オープニング曲でもある「Lie,Lie,Lie,」(9月27日発売)も、ファンの前で初披露した。最後の「ら・ら・ら」では、miwa、MCの岩尾望、菊地亜美ら、神宮球場会場の出演者全員をステージに上げて大合唱し、両手をウエーブのように左右に振った。「(客席が)すごいウエーブで、皆さんに逆に見せたいくらいでした。最高でした」と汗を拭いた。