歌手松山千春(61)が搭乗した全日空機の出発が遅れたため、機内で乗客のために代表曲「大空と大地の中で」を熱唱していたことが21日、全日空への取材で分かった。20日、保安検査場の混雑で1時間以上出発が遅れた札幌(新千歳)発大阪(伊丹)行きの全日空機に搭乗した松山が、乗客のために客室乗務員に申し出て実現したという。

 20日放送のラジオ番組、FM NACK5「松山千春 ON THE RADIO」でも明かしており、松山は客室乗務員に「みんないらいらしています。マイクを貸していただけますか?」と呼び掛けたところ機長の許可が出て同曲冒頭部分を歌ったという。松山は「みんなの気持ち考えたら何とかしなきゃ、みたいな」と振り返った。

 全日空は「機内がすごく和みました。松山様には感謝申し上げます」とコメント。一部乗客がツイッターに記したことなどで広まり、ネット上では「神対応」などと称賛する声が出た。