今年の「第15回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞した井本彩花(13)が23日、東京・松屋銀座で行われた「連載40周年記念 ガラスの仮面展」(来月4日まで)オープニングイベントに出席した。

 今月8日に応募総数8万150人の中のグランプリに輝いたばかりで、受賞後に取材陣の前に姿を見せるのはこの日が初めて。所属事務所によると、グランプリ受賞から15日でのイベント出演は00年以降では最速だという。「緊張しているけど、楽しめるように頑張りたい」と笑顔であいさつした。

 グランプリ受賞後は実家のある京都に戻っていたといい「友達が『おめでとう』って言いにきてくれました。京都ではいつも通りの生活を送っていて、実感がなくて、ふわっとしていました」と話した。

 今後はレッスンを重ねながら夢である女優を目指していく。歌は苦手だが、グランプリの特典には歌手デビューも含まれており「私は音痴すぎるので、歌手デビューはちょっと…って感じです。レッスンを頑張っていきたいです」と表情を引き締めていた。

 この日は、12年の第13回グランプリの女優・吉本実憂(20)も出席し、2人で同展を見学した。この日に向けて同作を読み込んできたといい、吉本は「歴史のある『ガラスの仮面』のイベントに呼んでいただき、光栄です。(同展は)登場人物の大きなパネルがあったり、迫力があってきれいでした。見学時間だけだと時間が足りませんでしたね」と話した。井本から「とても優しくてきれいなので憧れています」と言われると「あまり言われないので恥ずかしいです」とはにかんだ。

 原作では登場人物が白目をみせる場面が有名であることから、取材陣から2人に「がくぜんとした時の表情」がリクエストされた。吉本は「私、こういうの初めてです。怖いね~」と井本に語りかけ、それぞれ目を見開いた表情を披露。周囲から笑いが起こると「変な汗いっぱいかいてきた」と手で顔をあおいでいた。

 同展は、演劇漫画の金字塔である「ガラスの仮面」の初の本格的展示会で、モノクロ・カラー原画や掲載誌、資料など400点以上を展示。イベントには作者の美内すずえ氏も出席した。