先日、NHKで次期NHK連続テレビ小説「わろてんか」(10月2日スタート、月~土曜午前8時)の第1週6話分の試写を見ました。面白いか、どうかというと、2つの理由で正直、何とも言えません。

 明治後期から昭和初期にかけての大阪を舞台に、笑いの文化を根付かせようとした女性を描く作品です。愛と笑いがテーマ。予備知識を持って試写を見たのですが、笑える場面がなかったのです。

 これが関西のコテコテの笑いかと感じる部分もありますが、どうも関東の人間にはベタに感じ、笑うまではいかないのです。

 そんなことを感じながら見ていると、視聴者の涙を誘おうとする場面も泣けません。関東の笑いと、関西の笑いと、涙のツボの違いを感じてしまうことが、何とも言えない理由の1つ。

 もう1つ。よくあるパターンですが、女性の一代記を描く場合、第1週のヒロインを子役が演じること。葵わかな(19)が本格的に登場するのは第2週から。第1週は、子役のかわいらしさが目立つ内容になってしまい、本来の作品の良さを感じ取ることができないのです。

 おまけにヒロインの将来の夫だけは子役を使わず、松坂桃李が演じています。この作り方にも、少し違和感を感じます。

 第2週以降、本来のヒロインが登場し、笑いを担当する新たな共演者も続々と登場するようです。

 評価がはっきりするのは第2週以降かと思います。ただ、第1週で、関東の視聴者が離れていかなければいいのですが。