お笑いコンビ「アキナ」が19日、大阪市内で、カーアクション映画「スクランブル」(22日公開)の試写会イベントに招かれたが、司会者から「和牛、ミキがスケジュールがいっぱいで代役」とばらされる異例の展開に。それでも笑顔を絶やさず、開き直った。

 秋山賢太(34)山名文和(37)の2人は「そんなのここ(イベント会場)で言う? 確かに一昨日まで今日、オフやったけど…。ま、いいですよ、僕らはここでチャンスをつかむんで。僕たちが選ばれたのは、礼儀正しいからですよ。人柄です。おもしろさは二の次ですから」と、運命? を受け入れた。

 この日は、クリント・イーストウッドの息子、スコット・イーストウッド主演のカーアクション映画「スクランブル」の試写会イベント。会場は、大阪市港区のクラシックカー・ミュージアム「GLION MUSEUM」だった。

 総額数億円の高級クラシックカーに囲まれた会場で、秋山は「昔はええ車乗ってましたけど、金ないんで売りました。車? ダイハツのエッセですっ! 小回りきいて、ええ車なんですよ」と明かした。

 相方の山名も車は持っておらず「実家に帰ったら、姉の車に乗るぐらい。ワゴンRです…」。ともに軽自動車派だった。明らかに映画の内容や、会場にそぐわない話が続き、司会者が突然暴露を始めた。

 「今回、車といえば(車好きの)和牛さん、兄弟の話なので(兄弟コンビの)ミキさんに、お願いしたんですけど、お2組はスケジュールがいっぱいで、アキナさんなら…と」

 わざわざ、一般客のいる前での裏話暴露に、秋山、山名も苦笑。それでも「礼儀正しい」と自称する2人は、イベント後の取材でも真摯(しんし)に対応した。実際、オファーがあったのは数日前だったといい、ただし、山名は「これね、例えば千鳥さんとか、めっちゃ売れてる人ならいいですけど、和牛、ミキとか微妙…釈然としない」と本音もポロリ。さらに、今回のギャラについて期待感を問われると、秋山は「吉本なんでね、5000円あったらうれしいです」と自虐的に語った。

 取材会では、さらに話が脱線し、山名に一方的な恋心を寄せるピン芸人・ゆりやんレトリィバァとの関係に質問が集中。秋山は「こないだ楽屋行ったら、ゆりやんが山名の肩をもんでいた」と明らかに。ブレーク中のゆりやんだが、いまだ山名への思いが強いようで、山名は「はい、楽屋ノックして『好きです』とだけ言って消えてますね」と認めた。

 ただし、恋愛感情については「ないです。女として見てないです。恋に発展? それも、しません。すてきなおもしろい後輩です」と、男らしく言い切っていた。