今年で5回目の「歌ネタ王決定戦2017」が20日、大阪市北区のMBS本社で行われ、5代目王者に「藤崎マーケット」が輝いた。14年「第3回ytv漫才新人賞」優勝以来の、コンテスト頂点に「今度こそ、歌ネタ王ですから! 『ラララライ体操』を封印します」と宣言した。

 田崎佑一(36)トキ(32)は「すべてを出しきりました」とガッツポーズ。充実した笑顔で優勝賞金300万円を受け取った。

 生放送後、2人は取材に応じ、田崎は「夢のよう。時間かかったけど、よかったな」と感無量の表情で語ったが…。トキがほえた。

 「ようやく、リズムネタに終止符が打てるようになった。もう10年前やのに、いまだにどこ行っても『ラララライの人や』と言われる。やっと、歌ネタ王の人になりました」

 ただし、トキは14年の新人コンテスト優勝時にも同様のコメントをし、いまだに大阪・なんばグランド花月などの出番で、つかみに「ラララライ」を使用。このことから、報道陣に「今度こそ、ほんとにやめますか」と再三、つっこまれ「歌ネタ王に失礼だ! 以前に言った? 言ってない! 実力でとったんだ!」と、ブチぎれた。

 取材の場もネタの延長のように、テンション高く対応するのが、藤崎流。報道陣とも「あうんの呼吸」で、彼ららしく喜びを表現した。14年の優勝前には「死亡説」が流れており、それが消えると、今度は新たな「デマがネットに流れてきた」そうだ。

 田崎によると「僕がバツイチ子持ち-になってますけど、違いますっ!」とか。さらに「でかめのファミリーカー、エルグランドでNGK入りしてる、とか、書かれてましたけど、違いますっ! 徒歩です」と否定した。

 「藤崎-」は、05年に結成。直後に「ラララライ体操」でブレークしたものの、その後は「賞味期限切れ」で苦しみ、地道に漫才など、ネタを繰り、復活。月例ライブも継続し、新ネタにも次々、トライしている。この日は、初戦、最終戦ともにカラオケボックスを舞台にしたコントを演じた。

 トキは8・6秒バズーカー、バンビーノら、リズムネタでブレークした後輩たちに「リズムネタは麻薬だ。頼るな」と冊子まで作って、“セミナー活動”中だが、この活動は「続けます」と話していた。

 今年のエントリー総数は1223件。この日はファイナリスト9組がファースト・ステージを競い、勝ち上がった「藤崎マーケット」「COWCOW」「ナイツ」が、ファイナル・ステージに進んでいた。