俳優佐々木蔵之介(49)が15日、東京芸術劇場プレイハウスで舞台「リチャード三世」(18日公開)公開舞台稽古に出席した。

 佐々木は9日、主演するスーパー歌舞伎セカンド「ワンピース」のカーテンコール途中に左腕を開放骨折する重傷を負った市川猿之助(41)を見舞ったこと明かした。「次の日に見舞いに行きましたが、『ヒマだ』と言っていました」といい、「本当に元気で、明日にでも舞台に立ちたいと言っていましたので、早く回復して舞台立つことを楽しみしています」と話した。佐々木は14年に猿之助主演の歌舞伎「スーパー歌舞伎2 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語」に出演している。

 18日に公開される「リチャード三世」はルーマニアのシルヴィウ・プルカレーテ氏による演出となっている。佐々木は「毎日が刺激的で、驚くべき日々です。演劇人として幸せな瞬間だと思った」と話した。プルカレーテ氏からは「イギリスの戯曲をルーマニアの演出家が演出して、日本のキャストが演じるのだから全くのオリジナルだ。見たこともない芝居になる」と言われたといい、実際に稽古に入って「見たこともない、やったことも無い経験ばかりで、僕もみたことがない作品になると思う」と話した。

 この日、佐々木ら6人が舞台メークをした姿で登場。佐々木は「ハロウィーンでもないのにおっさんたちが何を仮装してるんやと思われるけど、大まじめにやってますので」と取材陣を笑わせた。手塚とおる(55)とのキスシーンもある。手塚は「そんなうわさがあるのですか。これは見にこないとですね」と煙にまいたが、佐々木は「結構濃厚です」と話した。

 「人間関係を描いた作品で、危険で、凶暴で、でもエロチックで、なんとも美しくエンターテインメントな作品です。ちょっとお化け屋敷かもしれませんけど、ぜひ劇場で楽しんでください」とアピールした。