歌手の沢田知可子(54)が、ヒット曲「会いたい」の作詞家で昨年2月に亡くなった沢ちひろさんとの間に起きた訴訟騒ぎを振り返り、涙ながらに思いを語った。

 沢田は18日放送のフジテレビ系「バイキング」にVTR出演。「会いたい」の歌詞や題名を無断で改変したことで沢さんの怒りを買い、訴訟に発展した騒ぎを振り返り「なんてことをしてしまったんだろう。ただただ自分が悪い。やってはいけないことがあるんだって、本当に噛み締めた」と当時の心境を語った。

 以来、沢さんとは絶縁状態となり、「心を込めて『会いたい』を愛して歌うことしか、彼女に対しての思いは返せない」という贖罪(しょくざい)の気持ちから「会いたい」を歌い続けたという。15年7月に訴訟は取り下げられたが、沢田はその2カ月前に沢さんから電話があり、和解していたことを明かした。

 和解して間もなく、沢さんは心不全で死去。沢田は生前の沢さんと作ったまま未発表となっていた楽曲「冬のほたる」を、沢さんの遺族から背中を押されて新アルバムに収録したことを明かし、「『やっと出たわね。待ちくたびれちゃったわ』ってもしかしたら言われるかもしれないですけど、どう受け取ってくれるんでしょうね……。私が不義理をしてしまったので、この思いを許してくださいとしかもう言えない」と涙ながらに沢さんをしのんだ。