山田邦子(57)が直前になって出場を辞退して話題になった女芸人のトップを決める大会として今年、初開催される「女芸人No.1決定戦 THE W(ザ ダブリュー)」の大阪予選1回戦が18日、道頓堀Zazaでスタートしたが、同大会にはシード権があることが分かった。

 同事務局スタッフによると、過去に「地上波でテレビ放送されるお笑い賞レースにおいて、決勝相当に進出した者は2回戦から」のシード権があるといい、この日、出場予定だった夫婦漫才の宮川花子が長女さゆみ、弟子たま子と組んだユニット「宮川家の女達」は、2回戦からの参戦となり、出場しなかった。

 宮川花子は、夫の大助と組む夫婦漫才「宮川大助・花子」として、82年に第3回の「ABC漫才・落語新人コンクール(当時=旧・ABCお笑い新人グランプリ、現・お笑いグランプリ)」漫才部門で優勝しており、シードに該当する。

 事務局では「初年度ですので、過去の(同大会)実績がないため、こういったルールを作り、各所属事務所さんには案内しています」と説明した。コンビ、ユニットなどの場合、1人でも、シード該当者がいれば、シード権を得るという。

 現状、600組を超えるグループがエントリーしている。大会は日本テレビが12月に決勝を生放送する予定。

 今回、出場辞退にいたった山田の場合、テレビ放送のあるお笑い賞レースでの実績がなく、1回戦からの出場になったようだ。

 山田は16日に急きょ、参戦を取りやめ、17日に更新したブログには「がっかりしました」「やる気満々だったのに」などと、無念の思いを吐露していた。

 また、山田が驚いた参加料2000円については、2回戦からのシード組も一律で、同一額を支払う方針。いまや、漫才、コント、ピン芸、歌ネタと多岐に広がったお笑いトーナメントの先駆的存在「M-1グランプリ」でも、01年の初回からエントリー料を払っての参加システムをとっている。同グランプリ第1回で優勝した中川家も当時、エントリー料に驚いたことがあったが、今では、均一のエントリー料システムは、一般的になっている。