上白石萌歌(17)が、舞台「続・時をかける少女」(来年2月7~14日、東京グローブ座)に主演することが19日、分かった。作家筒井康隆氏(83)の原作小説「時をかける少女」で中学生だった主人公、芳山和子が高校生になり、未来人と再会するSFラブコメディー。これまでドラマや映画で人気だったヒロイン和子を演じる上白石は「非現実的な世界と、日常との間で揺れる和子の姿に背中を押してあげたくなりました。今から胸が高まります」と話している。

 「続・時をかける少女」は、72年に放送されたNHKドラマ「続・タイム・トラベラー」をもとにしている。筒井氏の原作からは離れ、高校生の和子が、再び未来から訪れた深町(=未来人のケン・ソゴル)に恋をする物語。

 脚本と演出は、劇団ヨーロッパ企画の上田誠氏が手掛ける。映画「曲がれ! スプーン」や、舞台化、映画化された「サマータイムマシン・ブルース」など人気SFコメディーで知られる。和子とケンのやりとりを夫婦漫才のようだと捉える上田氏は「萌歌さん、ケン・ソゴルをよろしくお願いします」とコメディー舞台初挑戦の上白石に期待を寄せる。上白石も「存分に鍛えていただきたい」と意気込んでいる。

 現在高校3年生の上白石はセーラー服のイメージビジュアルを公開した。「現役で制服が着られる最後の年に、この作品に出会えたことをうれしく思います。今だけの自分の感性を頼りに和子と思いきり駆け抜けたいと思います!」と話している。

 ニッポン放送「オールナイトニッポン」50周年記念公演で地方公演も予定。

 ◆上白石萌歌(かみしらいし・もか)2000年(平12)2月28日、鹿児島県生まれ。11年1月、小学5年の時「東宝シンデレラ」オーディション史上最年少グランプリになり芸能界入り。舞台は昨年ミュージカル「赤毛のアン」で主演、今年はミュージカルでは「魔女の宅急便」に主演、「星の王子さま」で王子さま役。CM「キリン 午後の紅茶」シリーズで歌唱も披露して話題に。姉は上白石萌音(19)。161センチ。