木村拓哉(44)がボディーガード役に初挑戦することが19日、分かった。来年1月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ「BG ~身辺警護人~(仮題)」(木曜午後9時)に主演する。丸腰で危険に立ち向かう民間警備会社の敏腕ボディーガードを演じる。緊迫感あふれる作品の中で新境地に挑む。

 木村は初めて挑む役柄に「なるほど、そう来たか、という意外性がありました」と話す。ボディーガードについては「仕事柄、僕自身もお世話になることがあるのですが、いてくださるというだけで安心感がすごいです」という。「実際には何も起きたりせず、帰っていかれる。このリアリティーをドラマでどのように描いていくのか、非常に難しいところだと思うので、意外性を感じました」。それでも「ドラマですので、毎回、何も起きずに終わるわけはなく、そこはしっかりとスリリングに描いていきたい」と話す。

 主人公、島崎章は中学生の息子と2人暮らし。かつて敏腕ボディーガードだったが、過去のある出来事をきっかけに工事現場の警備員になっていた。ところが勤務する民間警備会社が身辺警護課を新設するにあたって復帰を決意し、過去を隠して“新人”として着任する。当初は周囲から頼りないと思われていたが、卓越したスキルで警備対象者の身を守っていく。木村は「過去の出来事が章の心にどのような変化をもたらしたのか、しっかりと自分の中に落とし込んでいきたい」という。12月上旬から始まる収録に向け、警備会社によるボディーガードの研修も受ける。

 オリジナル作品で、脚本は、TBS系「GOOD LUCK!!」やフジテレビ系「エンジン」などの木村主演ドラマも手掛けた井上由美子氏が担当する。木村は「いつも出来上がった脚本に驚かされます。作ってくださる世界の中で、存分に章という男を担っていきたい」という。

 現代は、さまざまな危険や危機が身近に迫ってきている社会といえる。川島誠史プロデューサーは「いつどんな脅威が襲ってくるか分からないこんな時代に、こんな男がいてくれたらという思いを込めました」。木村も「どんな業務をされているのか、皆さんが抱いているイメージもあると思いますが、それを一掃するような作品になるのではないかと思っています」と意気込みを語っている。