吉本新喜劇初の女座長、酒井藍(31)が20日、京都市役所、文化庁の地域文化創生本部、京都府庁と“表敬訪問ツアー”を行った。

 7月に新座長に就いた酒井は現在、よしもと祇園花月で、座長就任公演を開催中(23日まで)。その報告と、座長就任あいさつのため、3カ所を回った。

 「祇園花月のお客さんも、なんば(グランド)花月と同じくらいあったかいし、京都の(表敬訪問先の)方々も、ほんま、あったかい。街中でも、みんな『おめでとう』と言ってくれる。京都の人とはもう、一緒に風呂入れるレベルですね。そんぐらいあったかい」

 21年度中の文化庁移転を目指し、その準備を進める地域文化創生本部では、職員から次々に記念撮影を求められ、人気者ぶりを発揮。面会した松坂浩史事務局長からは、カラフルな着物が「似合ってますね」とほめられ、大照れだった。

 奈良出身の酒井は、京都まで電車で通っており、松坂事務局長にそう告げると「え? お迎えはないんですか?」と驚かれ、酒井は「ないですよ! 大ベテランの方でも電車で通ってはりますし。将来的にも? ないです、ないです」と、逆にびっくりした様子で話した。

 座長就任から約3カ月だが、以前と変わらないのが酒井の魅力でもある。

 「先輩後輩の関係でいえば、(今が後輩なら)永遠に後輩。なんなら、後輩にも(自分が)後輩の気持ちのままですし。祇園では、新喜劇の後、ずっこけ体験(という企画)コーナーがあるんですけど、仕切るのは座長。MCが全然、うまくできない。そういったことも、毎日勉強です」

 謙虚さ、勉強熱心さも不変だが…。「でも、今日みたいに、着物着せてもらったら、いつも股開いて怒られる。暑いんで、すそめくって怒られる。目標としては、股、開かんようにしたい」と、そこは反省し、変わりたいと話していた。