衆院選投開票が行われた22日の選挙速報の各局視聴率が、一夜明けた23日、ビデオリサーチへの取材で明らかになった。トップはNHKの17・1%で、民放では池上彰氏が司会を務めたテレビ東京の選挙特番が9・8%で最も高い数字だった。視聴率はいずれも関東地区。

 前夜は午後8時ちょうどにNHKを始め、民放5局の選挙特番が、一斉に自民党の単独過半数を報じた。

 神奈川11区で圧勝した自民党の小泉進次郎氏と池上彰氏が論戦を繰り広げたテレビ東京の「池上彰の総選挙ライブ」は120分の放送で9・8%だった。

 日本テレビは午後7時58分から放送した「ZERO×選挙2017」が9・3%を記録し民放では2位につけた。「NEWS ZERO」キャスターの村尾信尚氏をメインキャスター、嵐の櫻井翔をスペシャルプレゼンター、桐谷美玲をプレゼンター、「news every.」キャスターのNEWS小山慶一郎を開票速報ナビゲーターに起用した。人気のジャニーズタレントが取材現場に向かい、各地の注目候補者に直接質問をぶつけるなど、視聴者の関心も高かった。

 「クローズアップ現代+」のキャスターを務める武田真一アナ、「ニュース7」のキャスターの鈴木奈穂子アナ、桑子真帆アナを起用したNHKは、午後7時55分から総合で「2017衆院選 開票速報」を放送。同局の「ニュースの顔」をそろえた総力戦で前半65分間は17・1%、午後9時からの後半14・2%を記録した。

 テレビ朝日は午後7時57分から「選挙ステーション2017 第1部」を放送。「報道ステーション」の富川悠太アナ、「サタデーステーション」の高島彩、「サンデーステーション」の長野智子が出演。3番組が初めてコラボした“オールステーション”は前半8・8%、後半6・9%だった。

 TBSはメインキャスターに井上貴博アナ、キャスターにホラン千秋を起用。午後7時57分から「激突!与野党大決戦 選挙スタジアム2017」を放送して前半5・5%、後半5・2%だった。

 

 フジテレビは午後8時の投開票時にボクシングを中継する独自路線を貫いた。試合中も画面下で選挙速報を伝える手法をとった。午後9時半からのFNN選挙特番は宮根誠司らが司会を務め7・2%と健闘した。