女優松嶋菜々子(44)が、俳優織田裕二(49)と17年ぶりの共演をすることが23日、分かった。織田主演のWOWOW「連続ドラマW 監査役 野崎修平」(18年1月14日午後10時スタート)で、00年の映画「ホワイトアウト」以来の再共演を果たす。松嶋にとって、同局ドラマ初出演でもある。

 松嶋は、初の女性支店長を務めるエリート銀行員を演じる。織田が演じる監査役野崎修平に接触を図り、出世への足掛かりをつかもうともくろむ役どころだ。

 17年前も、松嶋が織田を憎む役柄だったが、今作でも不穏な本心を隠し持ちながら接触する関係だ。「WOWOWならではの社会派ストーリーで、先の展開が気になり一気に読み進めました。織田さん演じる野崎監査役をうまく利用しようとする野心家。90年代末の男社会に必死に食らいついていく女性初の支店長を力強く演じたいと思います」と話す。織田との再共演については「17年ぶりに、またご一緒できることを楽しみにしています」と期待を込めた。

 「ホワイトアウト」は00年の邦画NO・1ヒットとなった大作。織田は、真冬のダムを占拠したテロリストらに1人で戦いを挑むダム職員役で主演し、松嶋はテロリストに捕虜にされたヒロインを務めた。

 織田も今回、久々に共演が実現することに「『ホワイトアウト』は同じシーンも少なかったので、(今作は)すごく楽しみです」と意気込んでいる。実は2人は、私生活では、家族ぐるみで友人関係を築いているだけに、久々でも相手のことは良く分かっているようだ。織田の敵役の銀行頭取は古谷一行が、その手先の行員は岸谷五朗が演じる。円熟味の深い役者たちによる、硬派なドラマとなりそうだ。