声優の鶴ひろみさん(57)が16日夜、東京都中央区の首都高速上に止めた車内で大動脈剥離で亡くなったことを受け、所属する青二プロダクションの関係者は17日、ニッカンスポーツコムの取材に、お別れ会の開催を検討中だと明らかにした。

 鶴さんの葬儀について、青二プロは通夜・告別式は親族のみで執り行う、家族葬とすると発表した。一方で、関係者は「時期、会場をどこにするかなど、詳細はこれからですが、お別れ会を開こうかと検討しています」と明かした。

 鶴さんは日本テレビ系「それいけ! アンパンマン」(金曜午前10時55分)のドキンちゃん、フジテレビ系「ドラゴンボール超」(日曜午前9時)のブルマ役など、人気アニメの重要なキャラクターを多数、演じてきた。アニメ業界関係者はもちろん、多くのファンがお別れの機会を求めているであろうことを配慮し、事務所としてお別れの機会を作るべく調整しているとみられる。

 また同関係者によると、鶴さんは最近も非常に元気だったという。ゴルフが大好きで、周囲に「ゴルフに行かない?」などと声をかけていたという。青二プロは、所属声優の体調についてはマネジャー全員で情報を共有する体制を取っており、同関係者は「体調が悪いとは聞いていなかった。全くもって元気でした。報道を見て亡くなったことを知った役者も多く、本当に驚いています」と語った。

 警視庁によると、16日午後7時半ごろ、中央区日本橋1丁目の首都高速都心環状線内回りで、ハザードをつけたまま止まっている車が見つかり、車内で鶴さんが発見された。シートベルトを装着した状態で運転席におり、病院に運ばれたが死亡が確認された。関係者は「運転中、おそらく体調に異変を感じてハザードをつけて車を止めたのでしょうね」と説明した。