ベテラン漫才コンビの西川のりお(66)上方よしお(64)が21日、大阪市内で、19年の50周年を控える来年1月から、初の漫才全国ツアー「のりおよしお主義~漫才師の主張~」を発表した。

 のりお・よしおは、ともに「日々の舞台で漫才をやる」ことに全力を傾け、これまでツアーや漫才公演などの企画はしてこなかった。のりおは「今回、会社に言われて、なんか、やることになった」と笑いながら、経緯を明らかにした。

 タイトルの「~主義」は、のりおの芸人ポリシーからくるもの。「気は小さいけど、言うことは大きい」と自己分析するのりおの主義とは「若いヤツが売れるの嫌い。ひがみがきつい」「気が小さい」「陰口たたく」「他人を認めない」「大人になれなあい」。のりおは「この主義は、棺おけに入っても、変われへん」と開き直った。

 ひがみ根性すら認め、会見の場で公言したのりおは「話題、ニュースになるの大好き」と言い、不倫騒動が持ち上がった板尾創路に言及。「板尾も、ちょっと前の宮迫(博之)も、マスコミが怖いんちゃう。たった1人の嫁が怖いねん。俺も一緒。浮気とか追い出されて、金持って行かれるだけやもん」と言い始めた。

 自らについては「ひょうきん族時代なんか、六本木行ったら、釣り堀状態(でモテモテ)」と振り返りつつ、かつて、夫人から「パンツ裏返しやとか、ねちねち言われた」と言い、板尾、宮迫の心情を代弁? した。

 最近、最もひがみを覚える対象には「日馬富士ですね。毎日、ニュースになってるもん。僕、毎日、ニュースになりたい」とし、さらには「もう1人言うなら、師匠(西川きよし)ですね。ベストカップルってね、ああいうの、だいたいが好感度で決まる。ああいう賞、大嫌い! 僕はそもそも、好感度ないからね」。師匠夫妻まで持ち出し、皮肉対象にしてしまった。

 ただし、本音は「え? くれたら…ふふ」とニンマリ。相方のよしおは「喜んでもらいますよ。髪の毛も黒く染めてビシッとしていきますよ」と、息の合ったフォローを見せていた。

 またこの日は、東京公演にゲスト出演する「NON STYLE」の石田明(37)井上裕介(37)も会見に出席。石田は「舞台袖で見てる師匠たちの漫才が一番おもしろい」と話しながら、のりおのしゃべりに大笑いしていた。

 ツアーは来年1月25日に大阪・ビジネスパーク円形ホールからスタート。同2月14日に東京・ルミネtheよしもと、同3月24日に徳島・阿波市アエルワホール、同4月22日に愛知・名古屋市芸術創造センター、同4月30日に福岡・ももちパレス、同5月6日に広島・アステールプラザでの公演が決まっている。