モーニング娘。’17の工藤遥(18)が11日、東京・日本武道館で行われた全国ツアーの千秋楽公演に出演し、グループから卒業した。卒業後は女優の道に進む。

 アンコールで、ファンに宛てた手紙を読み上げた。全文は以下の通り。

 まずはこれまで6年間、アイドルとしての私を受け入れてくれて、応援してくれた全ての皆さん、お礼を言わせてください。今までありがとうございました。皆さんと出会えたことも、これだけたくさん愛してもらったことも、あの13人、メンバーという最高の仲間に出会えたことも、全部が奇跡だと思います。工藤遥という、愛されたいだけの、こんな私を応援してくれて、こんなにも生きていてよかったと思える瞬間はありません。ありがとうございます。

 卒業したって芸能界には残るし、そんなに悲しむこともないでしょ、って正直発表したころは思っていました。だけど、そうではない何かがあって、アイドル、モーニング娘でいることに意味があって、今の自分が特別だったんだなって、その時初めて知りました。皆さんが私を特別にしてくれたんです。ありがとう。(大歓声を浴びる)

 私なんか…と、言いたいところですが、皆さんは優しいので、そんなことないよ、と必ず言ってくれますよね。(「そんなことないよ~」という声があがる)だから今日は、私なんか、って言いません。自分はたくさん愛されて、みんなの中の特別な存在になれていたんだと、自信を持つことにします。皆さんは、卒業する私に、世界一幸せになってねって言ってくれます。分かりました。世界一幸せになります。今以上の幸せを必ずつかんで、皆さんにお裾分けしに戻ってきます。皆さんも幸せになってください。

 若手女優の方がたくさんいる、今の時代。わざわざ飛び込む必要はないのかもしれません。ですが、やりたいことで戦うには、この選択肢しかありません。女優として、誰もが知っている存在になって、今ここで見ている皆さんに、アイドルじかいもよかっ…ああ~。かんだ~。めちゃめちゃいいこと言おうとしたのに、かんだ~。

 (仕切り直して)はいっ。「アイドル時代も良かったんだよ」って自慢してもらえるように、頑張ります。時間がかかっても、そう思わせてみせます。私の次の夢は、自分の主演作品の主題歌を、モーニング娘。に歌ってもらうことです。また、ビックマウスとか言われるかもしれないけど、私は口に出したことをなんとしてでもかなえてきたという過去があると自負しているので、言い切りたいと思います。

 それに、私には、こんなにもたくさんの味方がいるから大丈夫です。もう“もやしっ子”じゃありません。はる、強くなりました。今日でアイドル工藤遥とはさようならですが、女優工藤遥として、初めましてと言えるよう、一刻も早くみんなの前に戻ってきます。これからも、よろしくお願いします。

 2017年12月11日、モーニング娘。’17、10期メンバー、工藤遥