米俳優チャーリー・シーン(52)が、映画「ルーカスの初恋メモリー」(1986年)で共演した当時13歳の俳優コリー・ハイムをレイプしたと報じた米ナショナル・エンクワイアラー誌に対し、「事実無根」として名誉毀損(きそん)で訴えたことが明らかになった。

 ハイムは2010年に38歳の若さで肺炎により亡くなったが、友人の俳優ドミニク・ブラシャイアが同誌にハイムは当時19歳だったシーンに撮影中にレイプされたと告白していた。シーンは偽りの記事によって名誉を毀損(きそん)されたとして、証言したブラシャイアや同誌に対して損害賠償の支払いと弁護士費用の負担、この件における陪審員による審理を求めている。

 同誌は先月、ブラシャイアの証言を基にシーンはハイムと一緒に大麻を吸引後に性交渉をしたと報じていた。また、同じく子役出身でハイムの友人でもある俳優コリー・フェルドマンも映画業界における子役の性的虐待についてのドキュメンタリー映画の製作を準備していることを明かし、ハイムも被害者の一人であると主張している。ナショナル・エンクワイアラー誌は、2015年に18カ月に及ぶ調査の結果、シーンが数年前にHIVと診断されたと報じ、シーンは自ら感染したこと認めて公表した過去がある。 (ロサンゼルス=千歳香奈子)