アニメ映画「サマーウォーズ」「バケモノの子」などで知られる細田守監督(50)の新作映画が「未来のミライ」に決まったことが13日、分かった。東宝が発表し、細田監督が都内で会見した。

 4歳の男の子くんちゃんが主人公で、妹ができて両親の愛が奪われたと感じるくんちゃんが、未来からやって来た妹ミライちゃんと出会う物語。横浜市の磯子区や金沢区を舞台に、家族の歴史を巡る2人の冒険が描かれる。

 細田監督には5歳の長男と1歳の長女がいる。「彼らの純粋なリアクションを見ていると、この世の中には芳醇(ほうじゅん)なものがあふれているんじゃないかと思った。子供の日常に、人生の大きなテーマを垣間見ることがある」と話した。主人公が4歳の設定だ。「チャレンジです。『クレヨンしんちゃん』のしんちゃんは5歳で、『となりのトトロ』のメイちゃんは4歳の女の子。4歳の男の子を主人公にするのはまれなのでは」。

 現在、製作と声優オーディションが進行中で、来年7月20日公開。既に57の国と地域での配給が決まっている。