「第3回上方漫才協会大賞」が8日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で発表され、イケメン・コンビ、トットが大賞に輝き、同日夜、会見に出席した。

 「ミキとか霜降り明星、東京から(横沢夏子、おかずクラブら)も、売れっ子が加わって、厳しいなと思っていたので、うれしいです。漫才をやっててよかったです」

 180センチ超え長身の桑原雅人(32)と2枚目の多田智佑(ただ・ともひろ=31)による男性コンビ。漫才の大先輩、中田カウス(68)ボタン(69)が漫才文化の発展を求めて14年に創設した「上方漫才協会」が3年前から始めた賞を得て歓喜した。

 コンビの本拠地、よしもと漫才劇場での観客投票「男前芸人」ランキングは、多田が1位で桑原も4位。イケメン・コンビに風が吹いてきた。

 長身の桑原は昨年12月、新装NGKのセレモニーで、割れなかったくす玉を、からし蓮根・伊織に背負われ、手で開き「NGKをオープンさせた男」と言われた。

 “善行”の末の大賞に、桑原は「いいことが続いていて、そういうラッキーもあるのかなと思いました」と照れた。そんなコンビをカウスは「バランスがいい。ネタも多彩、豊富」と高く評価。ただし、いまやイメージカラーになりつつある緑の衣装には注文をつけた。

 カウスは「毎回、同じ服やと、それは制服になる。緑のスーツは、それはそれでいいけど、たまには普通のスーツも着ることがあればいい」。ネタだけではなく、今後は舞台衣装にも変化を求めた。

 多田は「緑に変えてから、縁起いいことが多い」と言い、桑原も「グリーン車に乗れるように-という意気込みの色です」と、こだわりがあることから、緑色スーツからの卒業ではなく「たまに違う服を着たいです」と約束。今年は全国ツアーを予定していることも明らかにした。

 「第3回上方漫才協会大賞」の模様は、20日深夜1時45分から、カンテレ(関西テレビ=関西ローカル)で放送される。