年末恒例となったNHK紅白歌合戦の取材だが、今年も、あのゆるキャラが、バタバタで慌ただしい舞台裏を和ませてくれた。

 出演歌手はもちろん、バックダンサーやゲストでごった返すステージ裏の通路で、番組前半パートまで取材した。目の前で出番を待っていたのは、郷ひろみとコラボし、「バブリーダンス」で人気の大阪府立登美丘高校ダンス部のメンバーだった。

 メークも衣装もばっちり決まっているが、そこはさすがに高校生。大みそかの大舞台を前に、緊張感が伝わってきた。キャプテンの伊原六花が「ちゃんと並ぼう!」と呼びかけて整列すれば、振り付けのakane氏やメンバー同士で、お互いの背中をたたいて気合を入れる…。「部活だなあ。青春だなあ」なんて、ほほえましくその光景を眺めていたら、あのゆるキャラが通りかかった。

 WANIMAの応援ゲストとして出演した熊本のゆるキャラ「くまモン」だ。さすがの人気者で、登美丘高校のメンバーも目を輝かせる中、取材陣がくまモンに「バブリーダンス!」と振ってみると、ノリノリで右腕を挙げて体を上下させるおなじみのポーズをしてみせて、周囲の笑いを誘っていた。

 紅白の舞台にも毎年出演する“常連”のくまモンだが、実は、取材陣からの人気も高く、何だかあわただしい私たちも癒やしてくれる貴重な存在なのです。