シャロン・ストーン(59)が米国時間の14日朝、米CBSテレビで放送された「CBSサンデー・モーニング」のインタビューでセクハラについて発言し、注目を集めている。

 インタビュアーに、「過去にハリウッド業界でセクハラ被害に遭ったことがあるか?」と聞かれたストーンは10秒間ほど大笑いした後、「私はこの業界に40年もいるのよ。 40年前のこの業界なんて、想像できる?こんなルックスで、ペンシルベニア州の名もない町から出てきたのよ?完全に無防備な状態で、ハリウッドにやって来たの。だから当然、全部、見てきたわよ」と、大女優の貫禄で語った。

 昨年末、ハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラ・スキャンダルが世間をにぎわせ、告発が相次いだのを機に、セクハラに抵抗しようと呼びかける動きが高まり、「Time’s Up」が発足。ストーンも今年のゴールデン・グローブ賞授賞式に、団結の印として黒のドレスを身につけ、出席した。

 「私たちの世代は特に、女性が夫のアイデインティティのために、自分のそれを失うことが多かった」と語ったストーン。2度の離婚を経て、3人の男児を養子縁組し、育てているが、「本物の関係に出会うのは、非常に難しい。自分のアイデンティティを失うぐらいなら、むしろ一人でいたい」と語った。(ニューヨーク=鹿目直子)