綾瀬はるか(32)が18日、主演映画「今夜、ロマンス劇場で」(武内英樹監督、2月10日公開)のイベントを都内で行った。

 古いモノクロ映画に出演している王女がスクリーンを飛び出し、現実世界の助監督(坂口健太郎)と恋に落ちるストーリー。

 前半はコメディータッチだが、後半は切ない物語になっている。綾瀬は脚本を読んだ時に「ファンタジーなんだけど、オロッときた」という。

 王女の役作りのため、93年に死去した米女優オードリー・ヘプバーンの作品を何本も見た。「歩き方や所作などをイメージしました」。

 自分がスクリーンから出てきたことと絡め、画面から出てきて会いたい人として、ヘプバーンの他に「マット・デイモンとトトロ、スパイダーマン」の名前をあげた。

 王女は現実世界で人のぬくもりに触れると消えてしまう。だから劇中、坂口とのキスシーンもガラス越しだ。このことを引き合いに「この映画では、普段、当たり前のことが当たり前じゃない」として、映画を見終わった後で「身近なことに感謝できる」とアピールした。