18日発売の「週刊文春」で看護師との不倫疑惑を報じられた、音楽プロデューサー小室哲哉(59)が19日、都内で会見を開き「僕なりの騒動のケジメとして引退を決意しました」と引退を宣言した。会見の主な一問一答は以下の通り

 -KEIKOに報告した?

 小室 KEIKOに話は全部してあります。しっかり向き合って話をして、理解してもらえるかは、これからです。

 -(看護師)A子さんと連絡は取り合っている?

 小室 事務的な連絡は取っています。

 -今日の会見は

 小室 見守っていると言っています。

 -KEIKOとは離婚しない?

 小室 女性と言うより…子どもの方のKEIKOの方が、情は深くなっています。今、僕は頭の中で、大人の言葉が浮かんでこない。(離婚はしないか?)はい。だんなさんという言葉を使ってくれることもあります。

 -音楽人生を振り返って

 小室 好きな音楽、自分がやりたい音楽を始めた。90年代のさまざまな数字から考えると…全くの絵空事、実感がないというのが正直なところ。1曲、1曲は計り知れない…1日では語りきれないくらいの、いい思い出があります。

 -引退を考えた5日間…自分で考えたのか?

 小室 週刊文春さんが起爆剤になったというのはおかしいですが、頭をもたげていたものが急に突発的に出てきた。考えていたのは人生60年…これから、どうやって生きていくか自問自答していたので、ある種の引き金にはなった。(引退は)たった1人の判断です。誰にも相談していません。

 -A子さんと男女の関係ではないなら、活動休止という選択肢もあったのでは?

 小室 今まで、同じような報道があったのとは違いまして、10年に(執行猶予付きの実刑判決で)非常に大変な恐ろしい、怖いなぁ…罪の償いはしなければいけないんだなぁと…他の方よりは強いのかなと思います。自粛をする、休止すればいいんじゃないか…みたいな償い方より、やっぱり、いけないことをし、お騒がせしてしまった時は自分が出来る最大限をしなければいけないんだなというのが重なった。僕の中での最大の結論になっちゃったのかなと思います。

 -A子さんへの思い

 小室 助けていただいたし感謝していますが…申し訳ないことをしたと思っています。

 -今後は

 何はともあれ、この席と言うことで…頭の中は混乱して、どうしたらいいか分からない。何はともあれ、報告は先だと。全く頭が混乱していて、どうしていこうかなという気持ちです。高齢社会、ストレスもつながったのかな…答えはないです。

 -夫婦間で少し距離を置く可能性は?

 小室 お医者さんはストレスだと…僕は介護者と言える重いものではなく、端くれだと思っている。病院も何からのストレスということが分からない。現代病かも知れませんけど…四方八方、前にも後ろにも動けない状況がずっと続いたので…距離を置いたら、ずっとキーンという音がしている。消えるのかな? という疑問があり、距離を置いていいのかも分からない。

 -限界を感じたと言うが

 小室 最近もテレビの収録で、ブームという言葉があった。93、94年から00年までギリギリかな…音楽では、それが基準になる。超えることは、もちろん出来ないし、下回る、レベルが下がった、枯渇したという感覚。あの時代の曲がすばらしい、というのが、ほとんど…時代の流れもありますが、やっぱり、あれを基準にし、枚数ではないですが、そこから上…。何を持ってミリオンセラーというか定まっていない時代に、さまよってもがくのが…期待していただいている今、やれよという声には随時、対応していこうと思います。

 小室は用意してきた文書を読んだ後、取材陣の質問に1つ、1つ、丁寧に答え続けている。【村上幸将】