ホリエモンの愛称で知られる実業家の堀江貴文氏(45)が20日、19日に引退を表明した音楽プロデューサー小室哲哉(59)にエールを送った。この日、都内でピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり」の2回戦に出場。その後の会見で、小室への感謝とねぎらいの言葉を口にした。

 前日、小室の不倫騒動を報じた週刊文春を「クソ文春」とツイートしていた堀江氏は「みんなで文春をたたきましょう。自分たちで酔いしれているだけ。自殺者を出しても罪の意識を持たない、検察や特捜部と同じ」。そして「僕は小室さんには、すごくお世話になった。奥さん(KEIKO)は、僕と同い年だし、地元も同じ九州。奥さんの実家の(大分の)ふぐ屋さんにも行かせてもらってます。以前、僕が逮捕された時にも、僕のことで曲を作ってくれた」。

 小室氏との関わりは、堀江氏がインターネット企業「ライブドア」の代表を務めていた90年代後半にさかのぼる。「TKサイトや朋ちゃん(華原朋美)、安室(奈美恵)のサイトを、うち(ライブドア)で作っていた。globeで日本で初めてインターネットチケットを発売したときも、うちで作らせてもらった」と振り返った。

 そして、小室に対して「大変そうですけど、引退なさるわけですから、自分と奥さんの病気の療養に頑張ってください。落ち着いたら復活してほしい」とエールを送った。

 この日の2回戦は、1回戦と同じ黄色いセーターに紺の半ズボン、黄色い帽子にランドセルの姿で登場。1回戦と同じネタで「僕にはなりたい夢が2つあります。1つはプロ野球のジャイアンツに入ってホームランを打つこと。駄目なら球団買収。ジャイアンツが駄目でも、バファローズくらいなら」と、04年の近鉄バファローズ買収騒動で笑わせた。続いて「もう1つは芸能人になってテレビに出ること。駄目ならテレビ局を買収して、世間をにぎわせたい。フジテレビを買収したら、その経験を書いて、幻冬舎あたりから、多く動く力で『多動力』という本を出したい。そのために刑務所に入らないような大人になるため頑張ります」と、05年のニッポン放送、フジテレビ買収騒動、06年の証券取引法違反による逮捕、服役から、昨年の「多動力」出版までをネタにした。前回と違うのは「フジテレビに出入り禁止なので、準決勝まで進んで勝っても、(フジテレビが放送する)決勝に出られるのかな」と笑わせたところだけだった。ちなみに東海テレビや関西テレビなど、フジテレビの系列局のローカル放送には出演経験があるが、買収騒動の当事者だったフジテレビとニッポン放送からは一切、お呼びがかからないという。

 堀江氏はネタがマイナーチェンジにとどまった理由を「1回戦がネタの内容まで報じられてバレてるのに『見に来たい』という人が多くてびっくりしたから。僕的には(会場に)笑いが起きてたので、前回よりよかったと思う。次の次くらいまでネタを考えてあるんですが、素人なので練習しなくちゃ。とりあえず3回戦に行きたいけど、目標は決勝」と話したものの、3回戦には進めなかった。