毎年、最低だった映画や俳優・女優たちを選ぶ不名誉な賞として知られる「ゴールデン・ラズベリー賞(通称ラジー賞)」が、2018年度の候補を発表。マーク・ウォルバーグ主演のSF映画「トランスフォーマー 最後の騎士王」が、作品賞など最多9部門を制覇した。

 次に多い8部門で候補となったのは、ダコタ・ジョンソン主演の「フィフティ・シェイズ・ダーカー」。最低作品賞にはこの2作品のほか「ベイウォッチ」「絵文字の国のジーン」「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」がノミネートされている。

 最低女優賞はジョンソンのほか、キャスリン・ハイグル(「Unforgettable(原題)」)、ジェニファー・ローレンス(「マザー!」)、タイラー・ペリー(女装して主演した「Boo 2! A Madea Halloween(原題)」)、エマ・ワトソン(「ザ・サークル」)らが候補に。最低男優賞はウォルバーグの他、トム・クルーズ(ザ・マミー)、ジョニー・デップ(「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」)、ジェイミー・ドーナン(「フィフティ・シェイズ・ダーカー」)らが選ばれた。

 最低助演女優賞はキム・ベイシンガー(「フィフティ・シェイズ・ダーカー」)、ソフィア・ブテラ(「ザ・マミー」)、ローラ・ハドック(「トランスフォーマー」)、ゴールディ・ホーン(「Snatched(原題)」)、スーザン・サランドン(「A Bad Moms Christmas(原題)」)らが候補に。

 最低助演男優賞はハビエル・バルデム(「マザー!」)、ラッセル・クロウ(「ザ・マミー」)、ジョシュ・デュアメル(「トランスフォーマー」)、メル・ギブソン(「ダディーズ・ホーム 2(原題)」)、アンソニー・ホプキンス(「アウトバーン」「トランスフォーマー」)らがノミネートされた。受賞者は、アカデミー賞授賞式の前日である3月3日に発表となる。(ニューヨーク=鹿目直子)