タレント麻木久仁子(55)が18日、都内で著書「ゆらいだら、薬膳」刊行記念イベントに出席した。

 10年に軽度の脳梗塞、12年に初期乳がんを立て続けに発症した。この経験から食生活を見直そうと、16年に国際薬膳師の資格を取得した。著書の中で、薬膳レシピや自分の病気、娘との日常などについてつづっている。

 「50を過ぎての手習いでしたが」と笑いつつ「少しでも日常に取り入れてもらえるように、頑張りました」と話した。また「東洋医学では、食べながら心を穏やかにすることが大切。(性格が)丸くなったかな?」といい、「体も丸くなったかも」と苦笑した。

 シングルマザーで、薬膳料理は、もっぱら家族のために作っている。「男性のためには?」と聞かれると「そういうことがあればいいですけど。今は母と娘のために」と笑った。

 昨年11月に乳がんのホルモン治療を終えた。「主治医の先生から『おめでとう』と言われました」といい、体調は良好という。「今まで健康のことを気にしたことがなかった。そういう年齢なんだな」と、大病の経験を振り返った。

 先月末に亡くなったフリーアナウンサー有賀さつきさん(享年52)とは何度か番組共演の経験があった。「同世代として、本当に悲しいことだと思う。どんな気持ちかは分からない」と涙声で語り、「同じように娘がいるので、言いようのない出来事」と思いやった。「私の中では本当に明るい人。ただ一生懸命生きて行かなきゃと、同世代として思いました」と話した。