渡瀬恒彦さん(享年72)が主演したテレビ朝日系連続ドラマ「警視庁捜査一課9係」シリーズが、新たに「特捜9(とくそうナイン)」(水曜午後9時)として生まれ変わり、V6井ノ原快彦(41)が主演を務めることが18日、分かった。井ノ原は「9係」にも出演していた。4月からスタートする。

 06年に始まった「9係」はシリーズ12作、スペシャル2作が放送された人気刑事ドラマだった。ところがチームを率いる加納倫太郎班長役の渡瀬さんが昨年3月に死去。同4月から放送されたシーズン12は、加納が内閣テロ対策室アドバイザー兼務で不在という設定で進行。渡瀬さんの出演場面は過去の映像を使った。「特捜9」は、加納不在でチームが解散後、警視庁内に、初動捜査から送検まで早期の事件解決を目指す新部署「特別捜査班」が結成され、羽田美智子(49)津田寛治(52)吹越満(53)田口浩正(50)が演じた旧「9係」メンバーが再結集した設定で始まる。新班長は寺尾聰(70)が演じる。

 井ノ原は「12年築き上げたものがあるわけですから一番いい形で再集結したいと思っていました」と、渡瀬さんと過ごした時間を大切に考えた上での再スタートと意識している。また「新しい班長がいることで、今までの関係性がガラッと変わるぐらいになっても面白いと思います。また新たなものが作り上げられると思います」という。関係者によると、渡瀬さんがけん引した「9係」の伝統や精神は引き継ぎながら、新たな魅力を付け加えていく。

 収録は来月からスタートする。