吉本興業は21日、都内で秋元康氏(59)がプロデュースするアイドルユニット「吉本坂46」を年内に発足させることを発表した。所属する約6000人の芸人、タレントを対象に来月オーディションを実施する。坂道グループの所属するソニー・ミュージックからCDを発売して、東京ドーム公演、紅白歌合戦出場を目指す。

 吉本興業の大崎洋社長(64)から話を持ちかけられた秋元氏は「どういう形のグループになるのかは僕も分かりませんが、乃木坂46、欅坂46に続く第3弾、吉本坂46を成功させたいと思います」とコメントを寄せた。

 この日は、吉本の芸人約100人が出席。よしもとクリエイティブ・エージェンシーの藤原寛社長(49)が「芸人としての新しい才能を開花させてほしい。仕事がなくなっている芸人も応募して」と呼び掛けると、芸人たちから「吉本でなんとかせい!」と怒号が飛んだ。平成ノブシコブシ吉村崇(37)から「恋愛禁止ですか」と質問が出ると、藤原社長は「そうですね、秋元さんに聞いてください」。吉村は「37歳、独身で恋愛禁止ってなんですかね…去勢します」と加入に強い意欲を示した。

 ジミー大西(54)は恋愛ではなく「デリヘルへ行っていいですか。今、月イチで行ってるんですけど」と風俗について質問。安倍晋三師匠のものまねで知られるビスケッティ佐竹正史(35)から「総選挙のような物はあるのでしょうか」と質問されると、藤原社長は「そうですね、決めてません」と答えて苦笑させた。

 次長課長の河本準一(42)は「今、なんかやらないと。ライバルは(欅坂46の)平手(友梨奈)ちゃんです。そのうち、移籍、兼任もあると思います」と加入に強い意欲を見せた。南海キャンディーズの山崎静代(39)は「芸人になる前はアイドル志望。ライバルは体が大きいので大林素子さん」と、元バレーボール日本代表の名前を挙げてボケたが、相方の山里亮太(40)も加入した場合については「すぐ卒業します」と断言した。

 金銭面について、ソニー・ミュージックの感覚でやていくのか、吉本流なのか質問が出ると、藤原社長は「お金はキッチリやらせていただきます」とはぐらかし、「みんな東京ドームに向かって頑張りましょう。海外展開も考えられなくはない。アイドルとして真剣にやっていきます」と言い切った。