菅田将暉(25)が21日、大阪・梅田クラブクアトロでライブを行った。

 20日から、自身初となるライブツアーをスタートさせた。東名阪全4公演で3000人の募集に対して5万通の応募が殺到する人気ぶり。名古屋公演を経て、25歳の誕生日を迎えたこの日は、故郷大阪に凱旋(がいせん)した。

 満員650人の観客の前に登場すると、この日発売となった3枚目のシングル「さよならエレジー」を熱唱した。自身も出演する日本テレビ系連ドラ「トドメの接吻」(日曜午後10時半)の主題歌で、石崎ひゅーいが作詞、作曲した。歌い終えると「どうも、菅田将暉です。僕の誕生日に来てくれて、ありがとうございます!」とあいさつ。続けて、忘れらんねえよのカバー「新・俺よ届け」を歌い上げた。

 08年に「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストに選ばれて芸能界入りした。「四捨五入するとアラサーです。ジュノンを受けたときは15歳でした」と話すと、地元のファンからは「おかえりー!!」と歓声が飛んだ。「今やこんなにたくさんの人に祝ってもらえるようになりました」と感謝を述べると、ファンから自然発生的にバースデーソングの大合唱が起きた。

 この日のライブでは、3月21日発売のデビューアルバム「PLAY」収録曲「いいんだよ、きっと」「台詞」のほか、主演映画「あゝ、荒野」の主題歌「今夜」(BRAHMAN)、桐谷健太とダブル主演した映画「火花」の主題歌「浅草キッド」(ビートたけし/菅田将暉×桐谷健太としてカバー)など、計15曲を歌った。

 アンコールではアルバム収録のカバー曲「茜色の夕日」(フジファブリック)を弾き語りで披露。13年の映画「共喰い」の現場で出会った曲で、この曲との出会いで音楽を好きになったという思いで深い曲だ。

 さらに菅田にはサプライズで、ステージに誕生日ケーキが運び込まれた。バンドメンバーに食べさせてもらうと「ありがとうございます。こういうサプライズ、いいねえ」と満足げ。最後は初めて作詞作曲に挑んだアルバム収録曲「ゆらゆら」で締めくくった。