テレビ東京の定例社長会見が22日、同局で行われ、21日に急逝した大杉漣さんが主演の一人を務める同局ドラマ「バイプレイヤーズ もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら」(水曜午後9時54分)の4話と5話について、放送が前向きに検討されていることが明らかになった。

 同局の長田隆編成局長によると、現段階で「第4話が7割、第5話が1/3程度」撮影された状態という。「細かな対応は、プロデューサーを中心にこれから」としたが「なんとか放送にこぎ着けるべく、調整中です」と話した。

 また、大杉さんの最後を「バイプレイヤーズ」の出演者らで見送ったことが、番組プロデューサーから語られた。「バイプレイヤーズ」5人のみで結成されたグループラインに、大杉からの体調不良の知らせがあり、そのまま病院へ運ばれたという。最後は「バイプレイヤーズ」メンバー、夫人、事務所関係者、一部制作スタッフが立ち会ったという。

 同局小孫茂社長も、ドラマ継続について「何とか続けられないかと、昨日のうちに編成には指示を出しました」と話した。大杉について、「パート2をやるなら、同じスタッフ、同じキャストでとおっしゃったのは大杉さん。番組に対する気持ちがあったと思う。その矢先だけに、より一層残念」としのんだ。

 さらに、会見では新番組「池上彰の現代史を歩く」(4月8日から、放送時間未定)が開始されることが発表された。池上彰氏が、ほぼロケで世界各地の現代史の現場を歩く番組。小孫社長は「4月の編成では最も力を入れている番組」と力を込めた。