テレビ朝日と吉本興業が、女優黒川芽以(30)主演の映画「美人が婚活してみたら」を共同製作することが22日、分かった。漫画アプリ「Vコミ」で累計1000万PV突破の同名コミックの実写化。14年キングオブコント優勝のお笑いコンビ、シソンヌのじろう(39)が映画脚本に初挑戦。東京国際映画祭で観客賞を受賞した「勝手にふるえてろ」の大九明子監督がメガホンを取る。

 物語は交際相手が不倫ばかりの三十路(みそじ)の美人デザイナー、タカコ(黒川)が、一念発起して婚活サイトに登録。「結婚しさえすれば幸せになれる」と高をくくっていたタカコだが、出会った2人の男性の間で揺れ動いていく。

 黒川は「タイトルにある『美人』が自分に務まるのか不安でした。ただ、婚活をテーマにしていますが、女性の生き方や成長を描いた作品で共感できました。女性には共感していただけ、男性には女性のリアルな生態を知ってもらえると思います。じろうさんの台本はせりふがとても魅力的で面白かったです」。現在放送中の日本テレビ系「卒業バカメンタリー」(月曜深夜0時59分)での連ドラ脚本に次ぐ大役に、じろうは「コントを作り続けていたら映画の脚本の話がきました。30代の美人の心情を、40代になろうとする中年男が描きました」と話している。