21日に急死した大杉漣さん(享年66)を病室でみとった松重豊(55)が25日、都内で行われた北野武監督(71=ビートたけし)が審査委員長を務める「東京スポーツ映画大賞」授賞式に出席した。松重は大杉さんを含む映画「アウトレイジ 最終章」の出演者5人で助演男優賞を受賞した。

 大杉さんの最後の映画出演作「アウトレイジ 最終章」から、西田敏行(70)塩見三省(70)が主演男優賞、ピエール瀧(50)大森南朋(46)金田時男(80)が大杉さん、松重と並んで助演男優賞を受賞した。4年前に脳出血で倒れリハビリ中の塩見は「大杉、俺はこんな体になったけど、もう少しやってみるよ」。大森は「大杉さんと一緒に取れたことを誇りにしたい」。西田は「漣ちゃん、すみません。あなたがずっと出ていた北野作品に私がそのままスライドすることになりました」。北野監督は「漣さんが残念ながらいらっしゃらない」としんみり語った。