フジテレビ系「バイキング」は、女子レスリング五輪4連覇の伊調馨と日本協会の栄和人強化本部長をめぐるパワハラ問題に関する放送内容について激怒したという至学館大の谷岡郁子学長の意見に反論した。

 栄氏が所属する至学館大の谷岡学長は15日、愛知県内にある同大で会見した。週刊文春など一連の報じられたパワハラなどの内容は事実と異なるとの認識を示し、「重大な人権侵害」として、栄氏側が訴訟の準備をしていることを明かした。

 15日放送の「バイキング」ではこの会見の模様を取り上げ、谷岡学長が会見を開いた理由として語った「栄監督の娘栄希和が何らかのえこひいきによってワールドカップに出るということがテレビ番組に取り上げられたからです。この事実をもってして私の怒りは沸点に達しました」「憶測を元にプライバシーを侵害する衝撃を受けそして挙句の果てに自らに資格がないということをテレビで報道する 私はこれに対して抗議したい」などの言葉も紹介した。

 MCの坂上忍は「ほんとにこのテレビ番組を観て頭に来たんでしょうねぇ。どんな番組だったんだ!」などとトボケつつ、「おそらく、バイキング!?」と自ら名乗りを上げた。

 同番組は前日14日放送で、17日に開催されるレスリング女子W杯65kg級の代表にエントリーされた栄希和選手について、その選考基準にネット上で疑問の声があがっていることを取り上げていた。

 14日放送にも出演していたスポーツライターの小林信也氏は、谷岡学長の発言に対し、「すくなくとも昨日のこの番組でこのようなことは言っておりません。『資格がない』とは言っていない」と反論。坂上も「ちゃんと栄監督の娘さんのこれまでの実績も踏まえた上で、『一番の被害者は娘さんじゃないの?』ということで論じていたんですけれど、学長さんはこう受け止めたわけですよ」とした。

 谷岡学長は具体的な番組名を出してはいないが、坂上は「まあ直接的ではないですけど、ご指名いただいちゃったんで、明日もやりまーす」と宣言した。