最年少10歳でデビューし、15歳で引退していた元AKB48の2期生、「伝説の美少女」と呼ばれた奥真奈美(22)が21日、大阪市西区の京セラドーム大阪で、関西コレクションに出演し、7年ぶりに仕事復帰した。

 今月、同じAKB48出身の秋元才加、梅田彩佳、宮沢佐江らと同じ事務所に所属し、7年ぶりに芸能界へ復帰。この日が、その初仕事となり、奥は「出る前は緊張していたけど、とても楽しくて、一瞬で終わりました」と笑顔で話した。

 AKB時代の仲間には、直接、復帰を報告できておらず「ニュースで知ったみたいで、LINEで『おめでとう』と言ってもらったりした」。仲良しだった渡辺麻友(23)も昨年末に卒業したが、これには「え? 知らなかった」と驚き「SNSを通じて交流が復活したら、また会いたいですね」と語った。

 奥は06年4月、AKB48に2期加入し、10歳で公演デビュー。翌年には11歳237日で、最年少(当時)選抜入りを果たし、10年には「おぐまなみ」としてソロデビュー。イタリア人の父を持ち、将来を期待されながら、11年にグループを卒業。学業に専念するため、芸能界からも引退していた。

 「10歳から芸能界にいたので、世間知らずだったから」と、引退を決めた当時の思いも吐露。学生生活は「楽しかったけど、地元にいるときは、どこかで気にしていました。誰か1人が私のこと、知っていたら、それが流れちゃう。途中から(生活を)楽しめるようになり、友達もたくさんできた」と振り返った。

 高校卒業後は大学へ進み、今春、大学4年に進学することから「若い時にやれることをやりたい。若い時は今しかない」と思い、復帰を決意したという。

 「20歳になった頃から、昔のスタッフさんとかから『まだ20歳だし、戻ってきなよ』と言っていただいて、でも、大学では資格をとれやすそうなので、商学を学んで、簿記とか勉強していました」

 就職活動が本格化していくうち、芸能界へ再挑戦する方向へ気持ちが傾いた。今後は「モデルさんもですけど、バラエティーでも仕事をしたい。機会があれば女優にも挑戦したい」と考えている。引退から復帰を経験したことで「いろんな経験ができたので、仕事に生かしていきたい」と話していた。