歌手さだまさし(65)が21日、都内で、東日本大震災の震災遺構を保存する活動を応援するコンサートを開催した。

 震災の津波で孤立した宮城県気仙沼市の離島・大島で、島民の足となって活躍した臨時船「ひまわり」が来年3月で廃船になる。菅原進船長(75)は島内の私有地で船を保存する計画を立案。だが、そのためには約3000万円が必要だと見込んでいる。「『ひまわり』がどれだけ頑張ったかを忘れてはいけないと思うんです。宝物である『ひまわり』を保存できたらいい。そのために、全国で訴えたい」と話した。

 震災から7年が経過した。風化することを懸念していて、「まずは東北に実際に行ってもらいたい。お土産を買いにいくだけでもいいから」と客席に訴えた。そして、東京に住んでいると地方の実情に目が向かないことを「東京は50センチくらい浮き上がっている。東京から変えないとだめ」と厳しく指摘した。