つまみ枝豆(59)水道橋博士(55)らたけし軍団のタレントが1日、一斉にブログを更新し、ビートたけし(71)がオフィス北野から独立した騒動についての詳細な経緯を明かした。

 たけしが所属していた芸能事務所、オフィス北野の森昌行社長の経営に、「明らかな違法行為」や「完全な裏切り行為」があったと指摘している。

 ブログでは「いくつか事実関係についての確認、師匠(たけし)が独立に至った経緯について、我々、たけし軍団の認識をご報告申し上げます」と切り出し、森社長の行動について明かした。

 たけしが知らない間に、森社長がオフィス北野の筆頭株主になっていたり、オフィス北野の役員報酬が、たけしにとっては容認できない水準になっていたりと、問題が明らかになっていたという。

 森社長はたけしらに1度は謝罪したが、その後オフィス北野の決算が赤字に転落。たけしが森社長に対して「株式の移動に関する手続きの不備」「役員報酬の水準に関する不備とその決定に関する手続きの不備」などを指摘し、森社長は不備を認めたという。

 森氏は株式の贈与や経営体質の改善などを約束したが、「これら約束していた作業工程が、遅延するに至った」ため、先月、たけしが「しびれを切らして」独立の意向などを森社長に伝えたという。「これが、世を騒がした、ビートたけし独立の経緯です」とつづっている。

 その上で「せっかく1度は、互いの信頼回復の機会がありながら、結果的に、森社長が師匠の信頼を裏切ってしまう形になってしまったことは、たけし軍団一同、師匠に対し申し訳ない気持ちでいっぱいです」とたけしに謝罪。ただ、一方で、森社長からの謝罪を受け入れるという。「今後は、たけし軍団、オフィス北野に所属するタレントのために経営を続けて取り組んでいきたい、とのことで、たけし軍団は、新事務所に移籍することなく、オフィス北野に居残り、出直しすることに至りました」と「残留」の経緯も説明した。

 さらに、騒動に関するさまざまな報道についても言及。「師匠が女性のビジネスパートナーに洗脳されて今回の行動(独立)に至ったかのような記事が散見されます」と前置きし、「今回の独立にビジネスパートナーの女性が影響を及ぼす余地があったとは、到底思えません」と否定。たけし軍団による社員へのどう喝があったとする一部報道についても、「甚だ心外であり、強く抗議したいと思っています」とした。

 あらためてたけしの独立を総括し、「森社長の経営手腕に疑念を持たれた、師匠が、森社長に任せていたらオフィス北野の財産が目減りする一方になることをおそれて、たけし軍団のためにこれを保全する目的で行われたものと、森社長もたけし軍団も理解しているはずです」とつづった。その上で「まるで師匠が、自分だけの利益を考えて逃げ切ったかのような報道は、事実無根」と念を押した。