絵本作家など多方面で活躍するキングコングの西野亮広(37)が、これまで出版した書籍の印税は「税金をお支払いした上で、残りは全額投資しています」と明かした。

 西野がスタッフとともに完全分業制で制作した絵本「えんとつ町のプペル」は、16年10月の発売から1年足らずで累計30万部を突破。1万部を超えれば大ヒットと言われる絵本業界で、出版不況もどこ吹く風とばかりのベストセラーとなった。

 そのほかにも16年8月に発売されたビジネス書「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」の発行部数が10万部を超えるなど、ベストセラーを連発している西野。相当の印税収入を得ていると思われるが、5日に更新したブログで「一応、連続ベストセラー作家なので、皆様ご存じの『印税』なるものをいただいているのですが、貯金などはせず、税金をお支払いした上で、残りは全額投資しています」と明かした。

 「『さすがに全額は嘘だろ』と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、嘘ではなく(マジで全額)投資しています」と強調。「スナックを作ったり、分業制で絵本を作ったり、Webサービスをポコポコ作ったり、今度は学校を作ったり…」とマルチに活躍しているだけに費用も掛かり、「通帳の中に『数字』として残しておくか、皆が楽しめる『場』を作るか……その二つを天秤にかけた時に、余裕で後者が勝つので、貯金は放棄」と説明した。

 「お金の管理はスタッフさんに100%任せているので、持ち逃げされると死ぬパターンのやつです。そうなったらそうなったで、友人の家を転々として御飯を食べさせてもらうか、クラウドファンディングで御飯代を集めようかと思っています。お蕎麦が食べたいので、1食500円ほどで大丈夫です」と冗談めかしたが、現在はオンラインギャラリーの開発や美術館の建設といった事業を進めていることを明かし、「やればやるほど僕は貧乏になっていくのですが、しかしまぁ、現代(貯信時代)における『貧乏』は貯金の有無ではないので、貯金が底をつくことはあまり大きな問題ではありません。そんなことより、面白い方が重要です」と自身の考えをつづった。