欅坂46の平手友梨奈(16)が、映画「響 -HIBIKI-」(月川翔監督、9月14日公開)に主演することが15日、分かった。映画初出演初主演となり、エキセントリックな天才女子高生小説家を演じる。

 原作は、柳本光晴氏が漫画雑誌「ビッグコミックスペリオール」に連載中の「響 ~小説家になる方法~」。平手は、天才的な小説を書き、文学界に革命を及ぼす15歳の女子高生、鮎喰響(あくい・ひびき)を演じる。信念を曲げず、建前やごまかしを許すことができない性格で、時に暴力的な行動にも出てしまう型破りな役どころだ。

 平手は、16年4月のデビュー曲「サイレントマジョリティー」以来、6作連続で欅坂46のセンターに立つ。「不協和音」などのパフォーマンスでは、何かが乗り移ったかのような鬼気迫る表情を見せる。クールで大人や体制への反抗を歌うエキセントリックな世界観を体現しており、役とシンクロする部分も多そうだ。

 キャスティングについて柳本氏は「もし響が実写化するなら、主演は平手さんしかいないなと思いました」と太鼓判を押す。人一倍こだわりの強い平手だけに、月川監督は「正直リスクの大きい選択だと思いました。現場が止まるかもしれないし、大変そうだ、と。が、それを何百倍も上回る期待感で、平手さんが演じる響を見たいと思いました。響役を表現する上で、最高到達点にいけるのは平手さんしかいない」と話す。

 今月下旬に撮影を開始する。平手は「オファーをいただいた時、すごく悩みました。でも、原作を読んで鮎喰響という子の生き様を届けたいなと思ったので、やってみようと思いました」と説明。「もしかしたらいろんな人を困らせてしまったり、迷惑をかけてしまったりするかもしれないけれど、鮎喰響という女の子のことを伝えて、見てくださった方が大切なことにハッと気づかされるような作品になるといいなと思っています」と意気込んだ。