元宝塚歌劇団の花組トップスターで、女優順みつき(じゅん・みつき、本名・光木千枝子=みつき・ちえこ)さんが17日に亡くなっていたことが19日、分かった。70歳だった。

 順さんは、兵庫県伊丹市出身。68年に入団し、翌69年に雪組配属。75年、星組に移り、76年「ベルサイユのばら」でオスカル、同年に月組へ移ると、77年には「風と共に去りぬ」にも出演し、スカーレット役を務めた。

 鳳蘭、安奈淳らが相次いで退団し、過渡期に入った80年に、花組へ異動。花組を松あきらと2人で「ダブルトップ」として支えた。83年には単独トップとして、「霧深きエルベのほとり/オペラ・トロピカル」に主演し、同年8月に退団した。

 退団後は「屋根の上のヴァイオリン弾き」など、舞台を中心にしながらも、テレビドラマでも活躍した。

 通夜は、19日午後7時、告別式は20日午前11時30分から、ともに大阪府吹田市桃山台5の3の10「公益社千里会館」で行われる。

 喪主は姉の阿部康子(あべ・やすこ)さん。